Japanische Klassiker mit Furigana
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ごくちゅうへのてがみ
獄中への手紙
宮本 百合子
Lesen Sie 獄中への手紙 (ごくちゅうへのてがみ) von 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 289.044 Zeichen · 575 Bildschirme
そんな雪の夜の道。早春の雪ね。
なるべく手紙をたくさんかいて、と云って下さり、本当にありがとう。うれしいと思います。勿論それも、体の無理なく、ということの範囲で、ね。申すまでもないことですが。この頃、妙なわるい風邪が流行しています。雪が降ってへるということがないらしいの。用心いくらしていても、何ともかかるのはさいなんのようなところがあるので、この間うちから、もし、ユリが又病気になってしまって、動けなくなったらと思い、ずっとお目にかからないでいることが大変切なく思われました。理研レバーでもふせぎきれませんから。送って下すった衣類というのは袷類でしょうか。そうならいいけれど、もし別のでしたら袷、きもの、羽織送って下さい。ちゃんとしておきたいから。いろいろと心せわしいようなところもあります。
今年は創作の実のり多い年となりそうというよろこびが、このお手紙にもかかれています。私はどんなにそれを願っているでしょう、どんなにか。病気になんかかかりたくない心持分って下さるでしょう? かかってしまえば最善をつくすだけですが。せめて今年は本当に無病息災でと思います。