Japanische Klassiker mit Furigana
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ごくちゅうへのてがみ
獄中への手紙
宮本 百合子
Lesen Sie 獄中への手紙 (ごくちゅうへのてがみ) von 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 230.599 Zeichen · 458 Bildschirme
今度はね、私はちょっとちがった心持で暮せそうなところもあります、一時一人がまるでいやで、今だっていやだけれど、何とかして寂しいのいやで、そうでなくしようとばかり焦立っていたように思われます、今度は何だか寂しくないわけに行かないのなら、どうしてそれをもっと自分のものとして自分にうけいれてしまわないのだろうと不図思ってね。何故うちの人の気なさにこだわってばかりいて、ほかのうちの中までこちらの気持ひろげて暮さないかと思ったら、何だかすこし心持が変化しひらいて、いくらかましのようです。これは少くともこの条件に立つ以上健全なものでしょう。私はね、子供らしいかもしれないけれども、自分がこうして、いろいろにちがって来る条件の中で、いろいろ暮しかたを学んで、段々いつもたっぷりした自分のあたり前の心でいられるようになりたいと願います。面白いことねえ、ある条件が自分にいや、どうかしてそうでないようにしようとする、いろいろ考える、しかしもっと本質のいやなのをうけまいとすると、第一のいやを受納しなくてはならないというの、私面白いと思います。だってね、私これ迄は大体小さい条件は、自分のいやと思うことは変えて来ていて、いやならかえるようにするという形での積極な動きを知っているだけでした。