Japanische Klassiker mit Furigana
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ごくちゅうへのてがみ
獄中への手紙
宮本 百合子
Lesen Sie 獄中への手紙 (ごくちゅうへのてがみ) von 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 230.599 Zeichen · 458 Bildschirme
五月二十七日
――イギリスの心理主義婦人作家ヴァージニア・ウルフ。ヨーロッパ大戦がはじまり、ロンドン空襲があってのち、投身自殺をした。
五月二十七日 〔巣鴨拘置所の顕治宛 目白より(封書)〕
五月二十六日 第二十五信
かえってポストを見たらば、からっぽ。やっぱり明日ね。あしたはあしたとして、きょうはきょうのを一寸。何故ならば、ベソの件は別として相当もうたまって居りますもの。
先ず、チブスの予防注射は完了いたしました。いいでしょう? これで大安心というものです。それから林町の子供たち二人はツベルクリンが陰性で、これも予防注射が出来そうです。親たち二人はもう陽性よ。寿江子だって、私だって。私のレントゲンは来月に入ってからです。今本物の高橋先生(研究所の)が旅行中だそうですから。
それからね、きのうはね、全く可笑しい日曜を致しました。寿江子が作曲の勉強に平塚の方へ毎日曜出かけるの。この頃。それで、一日くっついて行って海辺の空気がかぎたいというので、雨なのに出かけたのよ。そしたら、平塚というところは海岸に休むところなんてないのですって。ザーザー降りの中を養生館という昔からある旅館へ行って、そこでお昼をたべて、寿江子が稽古に行って、かえって六時の汽車で戻りました。