Japanische Klassiker mit Furigana
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ごくちゅうへのてがみ
獄中への手紙
宮本 百合子
Lesen Sie 獄中への手紙 (ごくちゅうへのてがみ) von 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 230.599 Zeichen · 458 Bildschirme
九月二十四日
あなたもうるさくて? 今何にもあんなに鳴るものなんか欲しくないのに。ねえ。
困った心持になって凝っとしていたら、ふっとやんだわ。暫くこうしていて間もなくねてしまおうと思うの。
子供は、早くあしたになればいいと思うとき、早くねてしっかり目をつぶって、あしたが早く来るようにするでしょう。自分のいたい世界だけになるようにするでしょう。それとおんなじよ。
九月二十四日 〔巣鴨拘置所の顕治宛 駒込林町より(封書)〕
九月二十二日 第四十一信
けさはがっかりいたしました、と云ってもうかつなのは私だったのですけれど。火曜日はお休みと気がついたのが九時なのよ。さあ、とあわてて仕度して出かけたってついたのは十一時すこし前。二百十何番というのなの。午後二時にはお客の約束あり。仕方がないから、切り花をいれてかえりました。ときならぬ花を、変にお思いになったでしょう。ユリがてけてけあすこ迄行っての上のおくりものと、お察し下すったでしょうか。
それから毛布送りました。お寒くはなかったでしょうか、この間うち。二枚つづきの毛布と麻のかけぶとんだけでは必しもぬくぬくとした寝心地ではなかったでしょう。