Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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ごくちゅうへのてがみ

獄中への手紙

宮本 百合子

Lesen Sie 獄中への手紙 (ごくちゅうへのてがみ) von 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 230.599 Zeichen · 458 Bildschirme

Aozora Bunko

うちに、曖昧になってしまうのね。「どっちが地だか分らない」というような冗談に私が野暮くさくこだわるのはね、私として、やはり不安があるからよ。ユリはちゃんと天の与えたおへそをもっているのだけれど、余り着物でしめつけられて、もしやあなたがユリも河童のようにへそをなくしたかとお思いになるのじゃないかと、それが不安であるからよ。河童が日本文学に登場する意味について芥川と火野とを比べて、私は何しろ「日本の河童」という文章をかいているのですから。でも全くおへそ御用心だわ。

あなたはうどんのことなんかは私にお話しにならないのね。勿論こんな小さい紙にそんな話までは入りきれないのですけれど。

十三日には、きょうお話したように三人でお米もって十二日の午後あたりから国府津へ出かけ、十四日ももしかしたら泊ろうかと考え中です。考え中というのはね、『婦人朝日』へ小説をかくのが十日迄に出来そうもないの、十一日か二日になるかもしれないのよ。そうすると十二日には出かけられませんし、雨のふる中傘さして小狸三匹ヨーチヨーチでは可哀想だし。雨中のミューズというほどでもないし。未定です。