Japanische Klassiker mit Furigana
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ごくちゅうへのてがみ
獄中への手紙
宮本 百合子
Lesen Sie 獄中への手紙 (ごくちゅうへのてがみ) von 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 230.599 Zeichen · 458 Bildschirme
私に相談する位気を使ってやるなら、自分の気持として直してやるんだから、直してやれということに決着いたしました。こんなところ面白いでしょう? 兄妹で、気質の肌合いがちがうと、その微妙な触れ合いで何となしうまく行かないところがあるのね。本当に寿江子はいいところ多分にあり、芸術のことよくわかり鋭いのに、そういう生活に対して懇でないところ物に対しても主我的なところがあって、妙ねえ。境遇から来たものとしても。いくらかずつ、直ってはいるけれど。小市民風のこせつきの代りに、ちっとかさの大きいそういう荒っぽさがあるのねえ。そして、今日、彼女の現実の能力はそのかさ高な荒っぽさに充足しきれないのだから。国なんかの眼に、かさばる面ばかりしか見えないのねえ。性格のスケールの相異というものはむずかしいのね。寿江子の方がスケールは大きいのよ。ところが、そのスケールが生産的に創造的に発揮されるところまでなっていないのですね。だから普通の娘から見るとずっと生きにくいのよ。そして、普通の人々は、だから成たけ早くそのスケールが正常に発表されるような方法手段を養い育ててやろうとは観察しないで、かさばりの面だけ特に女の子についてはいうから、寿はシニカルになって、この同じ自分がいくらか金をとったり世間からチヤホヤされたら忽ちピアノだって買おうと