Japanische Klassiker mit Furigana
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せいかつといちまいのしゅうきょう
生活と一枚の宗教
倉田 百三
Lesen Sie 生活と一枚の宗教 (せいかつといちまいのしゅうきょう) von 倉田 百三 (くらたひゃくぞう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 69.276 Zeichen · 137 Bildschirme
じっさい生命というものは二つのものからできているからそういうことになるのであります。私は魂(人間の魂という言葉はわかりにくい言葉でありますが)、われわれの心の魂、善悪とか、美に関する魂とかいうもの、心というものでありますが、それが二種のものからできているということを感じております。ゴーリキーの『母』という小説がありますが、あれを築地で演ったことがあります。山本安英が母になって非常によく演りました。これはプロレタリア・イデオロギーの立場からみたのであります。ゴーリキーの立場はそこまでいっておりませぬが、そういうようにみて、自分の子どもがとらえられてゆくときに、母が悩み、苦しみ、そうしてその人たちに訴えて演説するところがあります。そのときの母親の苦しむ目つき、これは二つのものから出ている。それはなぜかと申しますと、たとえば動物のようなものは、肉体的苦しみは強いけれども、心の苦しみはない。ところが人間が高尚になっておりますと、心の苦しみというものは、高尚でない人よりも強い、だからして普通の人が苦しいと感じないようなことでも、その人は非常に苦痛に感ずる。