Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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せいかつといちまいのしゅうきょう

生活と一枚の宗教

倉田 百三

Lesen Sie 生活と一枚の宗教 (せいかつといちまいのしゅうきょう) von 倉田 百三 (くらたひゃくぞう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 69.276 Zeichen · 137 Bildschirme

Aozora Bunko

ぬ。だから私たちが、たとえばこれまでやってきたことでも、一心にうちこんできたことでなければそのことが身についていない。当時の跡をいって見ましても、そこで自分が恋愛にしてもまじめに生きた覚えがありますと、一つのベンチでも胸が痛くなるくらいであります。そうでなかったときは胸に響きませぬけれども、断食したり、水行したりするために通った道は、その他の道よりも響き方が違っております。一つ一つの境地は、そのときにはとにかく一生懸命であった。これこそ自分のものであるという境地を通じて、一生懸命に生きたところのものであります。そういうものは役にたたなくっても、それを一つ一つ通りすぎていって、それがはじめて遍歴と名づくべきものであると思います。それで、

幾つもの山と思いて過ぎこしは

目の前にして広き枯れ原

そういうように自分の現在にきているところの立場から、自分の過ぎ去ったところの、遍歴してきたところの境地を眺めてみるというと、幾つもの山を通ってきているわけであります。その後に広い人生の眺めが、そこに横たわっているわけであります。そういうような眺望は広ければ広いだけ、広い視野をもっているわけであります。