Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
びしょうじょいちばんのり
美少女一番乗り
山本 周五郎
Lesen Sie 美少女一番乗り (びしょうじょいちばんのり) von 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 73.583 Zeichen · 149 Bildschirme
姿こそ下郎なれども尋常の人ではござるまい。仔細お聞かせ下さらぬか」
「恐れ入りました」
又平はぴたりと坐り直して、
「今は何をか包みましょう、拙者は加賀国前田家中にて梅本又次郎と申す未熟者でござるが、藩主前田侯より古中条流の秘伝を会得して参れという命を受けて参りました。しかしこれは姫路藩のお止流にて、他国の者には伝授禁止とござりますゆえ、致し方なく身分を偽り、下郎となって住込んだのでござります、――以来一年、ひそかに先生の型を拝見して苦心勉強の甲斐あり、いささか会得するところがあったと存じますが、しかし、申せばこれ流儀を盗んだも同様でござります。先生をお偽り申し上げた罪、またお止流を盗みました罪、かく現れました上から潔くお裁きを受けまする。いざ……いかようともご存分に」
そう言い終わると共に、又平――否、梅本又次郎はぐいと首を差しのべた。主水は黙って始終を聞いていたが、
「あああっぱれ」
と呻くように言った。「前田侯には良き御家来を持たれたよ。まずお手を上げられい、本来武道を一藩に止どめるというが無法、優れた術なれば出来るだけ世に弘めて、流儀を盛んならしむるが剣法の道でござる。