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Japanische Klassiker mit Furigana

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びしょうじょいちばんのり

美少女一番乗り

山本 周五郎

Lesen Sie 美少女一番乗り (びしょうじょいちばんのり) von 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 73.583 Zeichen · 149 Bildschirme

Aozora Bunko

「まあ――」

満里子姫が驚きの声をあげた。

「それでは人形を取ったというのは、その御遺言書を隠すためであったのかえ」

「――お姫さま!」

「すまなかった、千草、ゆるしておくれ、満里はおまえを疑ったりして恥ずかしい」

姫は意外な結果に驚くよりも、自分の愛していた千草が、やはり潔白な、忠義な侍女であったと知って嬉しさに声をうるませた――板倉内膳正にも事情は直ぐ察せられた。

「して、その方の兄はいかが致した」

「板倉様お邸へ参る途中、溜池附近にて闇討ちに遭い、死体は御分家中屋敷に隠してありましたそうで、その仔細は榊原小平太さまがよく御存じでございます」

「誰の仕業かも相分かっておろうな」

「はい、死体を運びました駕籠の陸尺が、すっかり白状したと申します」

板倉内膳正は頷いて、きっと容を正しながら向直った。

「――外記、面をあげい」

「は!」

「只今までの仔細、内膳は胸三寸に納めて他言はせぬ、また今更ここで悪人の詮議も致さぬ、――この遺言通り、間部侯の二男を当家の姫の婿として家督相続致すよう計らえ」

「は、――」

「板倉内膳正、只今より後見として申し渡す、御分家頼母殿は今後当家へ出入り御無用、外記は家老を辞するがよい、その他は追って沙汰致すぞ」