Japanische Klassiker mit Furigana
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びしょうじょいちばんのり
美少女一番乗り
山本 周五郎
Lesen Sie 美少女一番乗り (びしょうじょいちばんのり) von 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 73.583 Zeichen · 149 Bildschirme
蒲生鶴千代
一
一
美濃の国岐阜の城下に瑞龍寺という寺がある。永禄、天正のころに南化和尚という偉い僧がいて、戦国の世にもかかわらず、常に諸国から文人や画家の集まって来るものが絶えなかった。……殊に織田信長が岐阜城を築いてからは、旗下諸将の信仰も篤く、その方丈は毎日和尚の徳を慕って来るこれらの人たちで賑わっていた。
永禄十一年の秋のことであった。
数日前から滞在している里村紹巴という有名な連歌師を中心に、瑞龍寺で志ある人々が集まって歌の会を催していると、一人の見馴れぬ武士が和尚を訪ねて来てその席に加わった。
「これは私の古い知人で、斎藤内蔵助という人です。どうぞこの後よろしくお附合い下さるように」
南化和尚がそういってひきあわせると、中には知っている客もあって互いに挨拶を交わしなどした。
斎藤内蔵助は名を利三といって、美濃の国曾根の城主、稲葉一鉄とは婿舅のあいだがらにあったが、訳あって稲葉家を去り、当時浪人の身の上であった。……後に明智光秀の家臣になって亡びたが、武将としては優れた人物で、若しよき運に恵まれていたら、大大名として名を成したに違いない。有名な春日局は内蔵助の孫である。