Japanische Klassiker mit Furigana
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びしょうじょいちばんのり
美少女一番乗り
山本 周五郎
Lesen Sie 美少女一番乗り (びしょうじょいちばんのり) von 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 73.583 Zeichen · 149 Bildschirme
「水牢、では本当に水牢なんかへ入れられていらっしゃるのね」
「お屋敷の人が言うのですから嘘ではございますまい、――こうなれば便々と冑の出て来るのを待ってはいられません。津田様にお願いして役目向きの方々へお金を贈り、一日も早く旦那様を水牢からお助けしたいと、無茶を承知でお金を作っているのです」
「お金があればととさまは助かるの?」
「わたしの口から助かるとは申し上げ兼ねますが、津田様のお話によりますと、今までやったお金が役に立ったから、御重役がもう二人ほど承知すれば水牢から出す事が出来るという事です」
「いいわ、お金を作って頂戴」
お通は頷いて言った。
「ととさまをお助けするためなら、お店を潰してあたしが裸になってもいいわ、早くお金を作って助けてあげて頂戴」
「与吉、――おまえこれでも文句があるか」
藤兵衛が静かに見やると、与吉は訳がわかったらしく、
「済みません」
とそこへ手を突いた。
「そんな事とは知らず、つまらぬ疑いをかけて今更お詫びの言葉もございません」
「わかればいいのだ、お互いに店のため旦那様のためを思えばこそなんだから、改めて詫びるには及ばないよ、……それより話がわかったら、津田様のところへ使いに行って来て貰おうかね」