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Japanische Klassiker mit Furigana

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だっせんむすこ

脱線息子

佐々木 邦

Lesen Sie 脱線息子 (だっせんむすこ) von 佐々木 邦 (ささきくに) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 108.293 Zeichen · 221 Bildschirme

Aozora Bunko

即ち、

「あなた、私は何うでも宜しゅうございますが、先さまは商家でございますよ。それも平民でございますよ。けれどもあなたさえお宜しければ、何うぞあなたから秀子に納得させて下さいませ」

と言って、清次郎氏を睨んだ。断ってしまえという意味だった。

「商家じゃ困るね」

と清次郎氏は頷いた。

「此方の家柄がございますからね」

「身分が違う。兄さん、これは折角ですが、お断り致します。旗本が何だ。詰まらないことを鼻にかける婆さ」

「あなた!」

と貞子夫人は声を励ました。

「兄さん、平民なんか持って来ちゃ迷惑しますよ。以来お慎み下さい」

「…………」

「一体何でそんなにお高く留まっているんだ。本人同志も見知り越しだというし、この上の都合はあるまいじゃないか?」

「あなた、あなた、独言を仰有っちゃ駄目ですよ」

「友三郎さんは何ういう御意見ですか?」

と伯父さんが訊いた。

「私はこの新太郎さんを能く存じて居りますから、寧ろお父さんお母さんにお勧め致したいくらいでございます」

「非常な勉強家だという話だが、本当に然うかね?」

「えゝ。それにこの頃の青年のように軽薄なところが些っともありません。