Japanische Klassiker mit Furigana
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だっせんむすこ
脱線息子
佐々木 邦
Lesen Sie 脱線息子 (だっせんむすこ) von 佐々木 邦 (ささきくに) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 108.293 Zeichen · 221 Bildschirme
と解釈している。お母さまが両親だ。
秀子さんのお父さまは新太郎君が想像していた通りの好々爺だった。病後の衰弱を見せながらも、
「子供達がお世話になりまして……今後とも宜しく」
とホク/\していた。
「これは/\。友三郎から始終お噂を承わって居ります」
とお母さまに至っては切り口上で長い。
「秀子の母でございます。何うぞお見知り置きを願います。毎度子供達が一方ならぬお世話様にあずかりまして有難う存じ上げます。今日は又御遠方のところを能うこそお越し下さいました。何うぞ御ゆっくり」
と頗る爽かだ。新太郎君は句切り/\をお辞儀で受けた。
「兄が始終上って御迷惑をかけます」
とお父さまが社交に努めた時、新太郎君は、
「は?」
とまごついて、友三郎さんの顔を見た。
「渋谷の伯父さんですよ」
と友三郎君が注意した。渋谷の伯父と新太郎君の父親が友達だとは一蓮託生でお父さま迄瞞してある。
「は、はゝあ、始終お見えになります」
と新太郎君、甚だ危い。
「お喧しいお客さまでございましょう? オホヽ」
とお母さまがお笑いになった。
「何う致しまして」
「天狗でございますからね。お褒めにならない方が宜しゅうございますわ」