Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
はなとりゅう
花と龍
火野 葦平
Lesen Sie 花と龍 (はなとりゅう) von 火野 葦平 (ひのあしへい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 410.131 Zeichen · 824 Bildschirme
そんとき、大変じゃろうけん、余分は戻す」
「そうですか」
「おおきに。それじゃあ、これで……」
「待ちなさい。今時分、表をうろついとったら、怪しまれる。さっきも、巡査さんが廻りよった。あたしが、送って行ってあげる」
マンは、泥棒とつれだって、また、月光の街に出た。
「どっちの方角に、帰りなさる?」
「さあ、どっちでもええが、……ステンショの方にでも行こか」
停車場への曲り角で、巡査に出逢った。カンテラをさげている。つかつかと、寄って来た。
「おいおい、コラ」
マンは、相手の顔を見て、
「安木の旦那さん、あたしです」
「なんだ、玉井のおかみさんか。今ごろ、どこへ?」
「親戚の人が来ましてね。お腹がすいたもんで、うどんでも食べようかと思うて……」
町角に、夜泣きうどんの提灯が見えるのに気づいて、マンは、とっさに、そんな出まかせをいった。
「そうかい、秋の夜は腹が減るもんだからなあ。行っておいで」
巡査が同じ方向に歩くので、仕方なく、夜泣きうどん屋に、立ち寄った。巡査は、カンテラをふりながら、サーベルと靴の音を派手にさせて、行ってしまった。
「「当り矢」さん、狐うどん、二杯、下さいな」