Japanische Klassiker mit Furigana
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はなとりゅう
花と龍
火野 葦平
Lesen Sie 花と龍 (はなとりゅう) von 火野 葦平 (ひのあしへい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 410.131 Zeichen · 824 Bildschirme
カラスがトンビを生んだちゅうのは、このことたい」
などというので、マンはうれしくて仕方がなかった。
それで、もっと息子をきれいにしてやろうと考え、銭湯につれて行くと、糠袋と卵の自身とで、ゴシゴシ磨き立てて、とうとう、赤ン坊の顔をすりむいてしまった。
戸籍のことはなかなか解決しない。両方の籍から抜いて、結婚届をした上、出生届を出さなくてはならないので、おいそれと行きそうもなかった。
「倅をいつまでも籍なしで、置いといちゃいかんばい。お前たちの方は先になってもええが。とりあえず、息子はわしの方の籍にでも入れといたら、どうな?」
永田杢次のその言葉にしたがって、勝則を、永田家の二男として入籍した。ところが、誕生日は昨年の十二月三日であるといっても、規則一点張りの戸籍係りが、頑として聞き入れない。そのため謄本には、明治四十年一月二十五日生として記帳された。
冬の蛭子祭が近づいた。勝則が、ようやく障子の桟をつたいながら、歩けるようになったころ、マンは、顔を染めて夫にいった。
「あなた、また、出来たらしいわ」
「なにが?」
「赤ちゃんよ」
「へえエ、勝則が出来るまでは、お前は石女かと思うちょったが、出口がついたと見えるのう」