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Japanische Klassiker mit Furigana

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はなとりゅう

花と龍

火野 葦平

Lesen Sie 花と龍 (はなとりゅう) von 火野 葦平 (ひのあしへい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 410.131 Zeichen · 824 Bildschirme

Aozora Bunko

「はあ?」

「もう一つ、いうときたいが、君の息子の勝則君な、あれが、このごろ、光丸という芸者と仲ようしとるようにあるが、あれは止めさせてくれんか。あの女に触られちゃあ、困る」

金五郎は、びっくりした。

そのおどろく顔を、小気味よげに見た友田喜造は、

「ああ、長湯して、のぼせてしもうた」

そういうと、海嘯をまきおこして、湯槽から、飛び出た。あおりを食って、金五郎は、顔中、飛ばちりをかぶった。

友田は、タオルをしぼると、鏡の前に立ちはだかって、身体を拭いた。彫青の青黒い背中を見せたまま、

「玉井君、君は、「竹の家」の辻木惣八は、よう知っとるじゃろ? 君もなんぼか、浄瑠璃を語るし、義太夫をやる者で、辻木を知らん者はない。その辻木が、若松民政党の幹部であることも、君は知っとる筈じゃ」

「知っとります」

「光丸は、その辻木の養女なんじゃよ。ただの芸者じゃない。芸者なんてせんでもええんじゃが、娘が芸事が好きじゃし、退屈もしとるもんじゃけ、遊びのつもりで、お座敷に出しとるんじゃ。辻木には、大学に行っとる出来のええ一人息子があるが、ちゃんと、その嫁に定めてある。来春、学校を出たら、おれが仲介になって、式を挙げさせることも、話が出来ちょる。