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Japanische Klassiker mit Furigana

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はなとりゅう

花と龍

火野 葦平

Lesen Sie 花と龍 (はなとりゅう) von 火野 葦平 (ひのあしへい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 410.131 Zeichen · 824 Bildschirme

Aozora Bunko

……ところが、その光丸に、君んとこの息子が、手を出しよるちゅう話、親父の君から、止めさせてくれ」

「わかりました」

「それじゃあ……」

友田喜造は、出て行った。

長湯と、昏迷とで、金五郎は逆上気味になって、湯槽を出た。全身、うでダコのように、赤くなっている。呆然とした気持で、膝をかかえてうずくまった。眼まいがする。

(なんちゅうことか?)

地に引きこまれて行くような惑乱に、金五郎は泣きたい思いであった。

友田が話したいということは、全部、わかりきっているつもりだった。民政党入党勧告と、三菱炭積機建設反対運動の撤回――その二つとばかり思っていた。第三の問題は、暗夜、不意に、頭上に打ち降された、巨大なる鉄槌に似ていた。出発直前、大庭春吉と、堅い約束をかわして来たばかりである。

「先方は、是非ということでな、お前さえ承知なら、この秋には、祝言という段取りにまで運びたい、といいなさっとる」

大庭親方のその言葉に、

「勝則の意見も聞いてあります。大丈夫、御意に添えることでしょう。「藤本組」と親戚になるなんてありがたいことです」

「そんなら、先方へ、承知しました、と伝えて、ええな?」