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Japanische Klassiker mit Furigana

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はなとりゅう

花と龍

火野 葦平

Lesen Sie 花と龍 (はなとりゅう) von 火野 葦平 (ひのあしへい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 410.131 Zeichen · 824 Bildschirme

Aozora Bunko

湯を出ると、うどんを食べてから、彫青男から教えられた「四国屋旅館」に行った。散財は後廻しにした。この宿屋は、色町の中央にあって、料亭も、貸席も兼ねている。

例の男が、玄関まで、迎えに出た。盆の開帳されている奥座敷へ、案内してくれた。

襖がひらかれた瞬間、金五郎は、思わず、かるいおどろきの声が出た。

こういう光景を見るのは、はじめてである。湯槽の中では、四五人、仲間が来ていると聞いたので、狭い部屋で、こっそり、こじんまりしたバクチが、行われるものとばかり思っていた。ところが、今見ると、まるで、宴会場だ。

三十畳ほどの広間の中央に、四十人ほどの客が、ずらりと、二列になって向きあっている。列の間に、長い茣蓙が敷いてある。もう、早くから、はじまっていたらしく、座には、殺気のようなものが、漲っているのが感じられた。むんむんする人いきれがただよっている。

金五郎がおどろいたのは、そればかりではない。博徒の中に、女が五六人いるうえに、男客の中には、顔見知りの者が、二三にとどまらぬことであった。

彫青男は、きょろついている金五郎を、会心そうに眺めながら、

「兄ちゃん、豪勢なもんだろう。