Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
はなとりゅう
花と龍
火野 葦平
Lesen Sie 花と龍 (はなとりゅう) von 火野 葦平 (ひのあしへい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 410.131 Zeichen · 824 Bildschirme
というのが、まるで、押しやられたようにならんでいる。
原田雲井は、この花輪の前に立って、妙な顔をしていた。紋付羽織に、袴をはいている。
(光丸といえば、勝則君の話しとった女にちがいないが、その光丸に、どんなわけで、友田喜造が、こんな途方もない大きな花輪をやるのじゃろか?)
顎鬚をひねりながら、怪訝そうにしている原田の顔は、明らかに、そういっていた。わからない。
「原田さん」
と、呼びかけられた。
「こりゃあ、玉井のごりょん、御見物ですか」
「原田さんでも、こんな踊りを観に来なさるのね?」
「でも、は、ひどかですなあ。わたしはこれでなかなか粋人ですばい。昔は鶯鳴かせたこともありますたい」
マンは、ちらと、劇場前の花輪を見て、
「原田さん、あなた、この光丸という芸者さん、知っとんなさる?」
原田はどぎまぎして、眼を白黒させ、
「逢うたこた、ありまっせん。今日、よそながら、お顔ば拝見しようと思いましてなあ。……ばって、この花輪を見ると、友田喜造がやっちょるごたるけんど、友田がひいきにしとるとですかなあ?」
「この光丸さんには許婚があって、来春、その人と祝言するらしいです。