Japanische Klassiker mit Furigana
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みつのあわれ
蜜のあわれ・われはうたえどもやぶれかぶれ
室生 犀星
Lesen Sie 蜜のあわれ・われはうたえどもやぶれかぶれ (みつのあわれ) von 室生 犀星 (むろうさいせい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 88.662 Zeichen · 174 Bildschirme
」
「判った、きみはえらい金魚だ、娼婦であるが心理学者でもある金魚だ。」
「昔、支那の皇帝がお池で金魚の衣裳を着けた女達を泳がせたことがあるの、それ以来金魚は擬人法をならうことが出来たし、水の中でうんこをすることも覚えたの。」
「じゃ何かい、そのお池で誰かがうんこをもらした女がいたの。」
「そうらしいわ、金魚唐史に出ているわ、支那から泳いで来たというのはでたらめだわね。きっと商人達がもうけるためにお船で持って来たのよ、おじさま、もう、そろそろ寝ましょうよ、今夜はあたいの初夜だから大事にして頂戴。」
「大事にしてあげるよ、おじさんも人間の女たちがもう相手にしてくれないので、とうとう金魚と寝ることになったが、おもえばハカナイ世の中に変ったものだ、トシヲトルということは謙遜なこと夥しいね、ここへおいで、髪をといてあげよう。」
「これは美しい毛布ね。」
「タータン・チェックでイギリスの兵隊さんのスカートなんだよ、きみに持って来いの模様だね。」
「これ頂戴、」
「何にするの、厚ぼったくて着られはしないじゃないか。」
「大丈夫、スカートにいたします、まあ、なぜお笑いになるの。」