Japanische Klassiker mit Furigana
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つうぞくこうぎ れいこんふめつろん
通俗講義 霊魂不滅論
井上 円了
Lesen Sie 通俗講義 霊魂不滅論 (つうぞくこうぎ れいこんふめつろん) von 井上 円了 (いのうええんりょう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 75.415 Zeichen · 148 Bildschirme
第二九回 霊魂不滅説の良心に満足を与うること
第二九回 霊魂不滅説の良心に満足を与うること
世間には善人もあり悪人もありて、これを制するに国家の法律あれども、その法律に漏るる罪人も必ず多いに相違ない。かつ法律は悪人を罰する方に力あるも、善人を賞する方には不足である。また、志士、仁人にして誤りて処刑の身となり、永く獄裏に呻吟し、蓋世の大望を抱きながら、これを伸ぶることあたわず、むなしく涙をのんで昊天に訴うるものも、古来決して少なくはありますまい。その中には、死後永く冤罪をこうむり、地下にありて瞑することのできないものもありましょう。自ら悪を犯して刑を受くるは自業自得なれども、自ら国家のために義を唱え、社会のために仁を行いながら、しかもその身は世にいれられずして獄窓に日を送るがごときは、なんと申してよろしかろうか。かかる人には、人間一代だけで決して満足を与うることはできませぬ。もっとも、この点につきては古来、子孫百世の賞罰あることを唱え、志士、仁人の誤りて世にいれられざるも、後世その人に代わりて冤をそそぐものもあり、あるいは碑を建て史を編み、もってその名をして不朽に伝えしむるものもありて、「天網恢々疎にして漏らさず」