Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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てっとうのかいじん

鉄塔の怪人/海底の魔術師

江戸川 乱歩

Lesen Sie 鉄塔の怪人/海底の魔術師 (てっとうのかいじん) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 160.770 Zeichen · 322 Bildschirme

Aozora Bunko

「あれかもしれない。クモの巣でかくしてあるのかもしれません。そのへんに、竹きれかなにかありませんか。」

それをきくと、ひとりの刑事が、どこからか、一本の竹きれをさがしだしてきました。明智はそれをうけとって、てんじょうのすみのクモの巣をはらいのけますと、あんのじょう、そこに小さなマイクロフォンが、とりつけてあったではありませんか。

「これですっかり、秘密がとけました。高橋さんの庭の物置小屋に、電話機をすえつけたのと同じやりかたです。怪人団には、電気のことを、よく知っているやつが、いるらしいですね。」

ああ、なんということでしょう。高橋さんは、カブトムシの中に怪人がいるとおもいこんで、しんけんになって、ラウドスピーカーと話をしていたのです。

「明智さん、ちょっと待ってください。それじゃあ、わたしに一千万円もってこいといったのが、むだになりますね。怪人団は、さいしょから、金をとる気がなかったのでしょうか。これがどうもふにおちませんね。」

高橋さんが、首をかしげていうのでした。

「いや、むろん、金はほしかったのです。しかし、ゆうべ、あなたと電話で話したとき、そばに中村警部がいることを感づきましたね。