Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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てっとうのかいじん

鉄塔の怪人/海底の魔術師

江戸川 乱歩

Lesen Sie 鉄塔の怪人/海底の魔術師 (てっとうのかいじん) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 160.770 Zeichen · 322 Bildschirme

Aozora Bunko

わしらの自動車のトランクの中へ、かくれて、ついてきたんだな。

だが、こうして見つけられたら、もうだめだ。かわいそうだが、鉄塔王国のおきてにしたがって、厳罰にしょするぞ。わしの国には死刑はない。わしは、血を見るのがきらいだ。だから、この国の兵隊は、鉄砲やピストルや剣は持たないのだ。そのかわりに、カブトムシの妖術を武器にしているのだ。しかし、この国の厳罰というのは死刑よりもおそろしいのだ。死刑ではないが、やっぱり命がけの罰だ。さあ、このふたりの子どもを、ひっくくって、さるぐつわをかませろ!」

怪老人は、はげしい声で命令をくだしました。ふたりのあらくれ男が、用意していた縄をとりだして、小林少年と賢二君に近づいてきました。

そのときです。うっかりしていた怪老人のからだへ、黒いものが、パッと、ぶつかっていきました。黒いふくめんはとられていましたが、首から下は足のさきまで、黒ずくめの小林少年が、怪老人にとびついていったのです。そして、あっというまに、老人の長い白ひげと、しらが頭を、ひきちぎってしまいました。それは、つけひげとかつらだったのです。そして、その下から、あらわれたのは、まだわかわかしい男の顔でした。