Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
てっとうのかいじん
鉄塔の怪人/海底の魔術師
江戸川 乱歩
Lesen Sie 鉄塔の怪人/海底の魔術師 (てっとうのかいじん) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 160.770 Zeichen · 322 Bildschirme
電線は、いのち綱にからませて作業船の上につづいているのです。かれらは、その電灯をふりてらしながら、コンブなどの海草が、人の背よりも高くはえしげって、ヒラヒラと、ゆれている中を、かきわけるようにして進みました。
むこうの方に、どす黒い巨大な怪物のようなものが、ボンヤリ見えています。それが沈没船なのです。ふたりの潜水夫は、鉄かぶとのうしろから、送気管といのち綱を、ゆらゆらとあとに引きながら、その黒い船体へ、近づいていきました。鉄かぶとについている、まるいガラスののぞきまどの、すぐ前を、いろいろなさかなが、すいすいと泳いでいきます。大きなサメなどが、ヌーッとあらわれて、鉄かぶとに、ぶつかってくることもあります。
ふたりは、やがて、沈没船にたどりついて、きずついた場所をしらべはじめました。横だおしになった黒い船体のそばを、ともの方からへさきにむかって、水中電灯をてらしながら、歩いていくのです。沈没船は、海の底の大きな鉄の家のようでした。その長い長い鉄の壁にそって歩いていくのです。
しばらく歩くと、先にたっていた潜水夫が、電灯を上下に動かしてあいずをしました。