Japanische Klassiker mit Furigana
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てっとうのかいじん
鉄塔の怪人/海底の魔術師
江戸川 乱歩
Lesen Sie 鉄塔の怪人/海底の魔術師 (てっとうのかいじん) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 160.770 Zeichen · 322 Bildschirme
そして、そこで、からだをふいて、シャツと服をきると、だんだんになった岩を、上までのぼり、まっ暗なあれ地を、近くの漁師の部落にむかっていそぎました。そのへんは、田も畑もない、あれ地で、漁師の家が、五―六けん、かたまっているばかりの、ほんとうにさびしい部落でした。その五―六けんの家も、みんな、寝しずまって、まっ暗で、シーンと、しずまりかえっているのです。
ふたりは、その一けんの家を、たたきおこして、たくさんのおかねをだして、漁師の服をゆずってもらい、着ていた服をぬいで、それときかえました。つまり、漁師の親子に変装したのです。きたないカーキ色のズボン、やぶれてつぎのあたったシャツ、頭にはてぬぐいの鉢まきという、いでたちです。
「どうも、顔が白すぎるね。すこし、おけしょうをしたほうが、いいだろう。」
明智は、そんなことをいって、漁師の家のかべにたまっていたススを手につけて、じぶんの顔と、小林少年の顔に、ベタベタぬりつけました。これで、ふたりは、すっかり漁師らしくなったのです。
それから、そこにこしかけて、そのへんの地理を、くわしくたずねました。こんどの冒険には、やはり、土地のようすを、よくしっておかねばならないからです。