Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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てっとうのかいじん

鉄塔の怪人/海底の魔術師

江戸川 乱歩

Lesen Sie 鉄塔の怪人/海底の魔術師 (てっとうのかいじん) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 160.770 Zeichen · 322 Bildschirme

Aozora Bunko

「壮一、これは、おまえのいたずらじゃないだろうな。」

高橋さんが、壮一少年をよんで、その用紙をよませました。

「ちがいます。ぼくでも賢ちゃんでも、そんなもの書きません。」

「青木はどうした。まさか青木が書いたのでもあるまいが……。」

高橋さんは、そういって、あたりを見まわしましたが、書生の青木の姿が見えません。

「青木君、青木君。」

高橋さんの声におうじて、壮一、賢二の二少年も、かんだかい声でさけびました。

「青木さーん……。」すると、どこか遠くで、「ハーイ。」という声がして、バタバタと階段をおりる音がして、やがて、青木が、両手で目をこすりながら、そこへ、やってきました。

そして、ときならぬ夜ふけに、みんなが書斎に集まっているのを、がてんがいかぬという顔つきで、キョロキョロしています。

「青木君、どこへ行ってたんだ。」

「はい、ぼく、自分の部屋で、寝ていました。」

「なに、寝ていたって? バカをいいなさい。いましがた、この書だなから、本をさがして、出ていったばかりじゃないか。」

「いいえ、ぼくは書斎へはいったおぼえはありません。たしかに、自分の部屋で、寝ていたのです。