Japanische Klassiker mit Furigana
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てっとうのかいじん
鉄塔の怪人/海底の魔術師
江戸川 乱歩
Lesen Sie 鉄塔の怪人/海底の魔術師 (てっとうのかいじん) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 160.770 Zeichen · 322 Bildschirme
無表情な顔で、うん、うんと聞いているばかりです。
「賢二ぼっちゃんを、まもることが第一ですが、そのうえ犯人がつかまれば、こんなありがたいことはありません。どうでしょう、ひとつ、この事件をおひきうけくださいませんでしょうか。」
広田はそこで、ことばをきって、じっと返事を待っていましたが、明智はやっぱり、こちらをジロジロ見ているばかりで、なにもいいません。なんだか、うすきみが、わるくなってきました。
「どうでしょうか。先生、ぜひ、ごしょうちねがいたいのですが……。」
「きみは、ぼくに、それをたのみたいというのかね。」
明智の目つきが、きゅうに変わったように見えました。声もちがってきたようです。広田はなぜかドキッとしてあいての顔をみつめていますと、明智は、ますます、へんなことをいいだしました。
「きみにきくがね。きみはいったい、だれと話をしていると思っているんだね。」
「むろん、先生とです。先生に、事件のごいらいに来たのです。」
「先生って、だれだね。」
「明智小五郎先生です。」
広田は、あまりバカバカしい問答に、おもわず、声が高くなりました。
「ホホウ、明智小五郎。