Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
ざっきょかぞく
雑居家族
壺井 栄
Lesen Sie 雑居家族 (ざっきょかぞく) von 壺井 栄 (つぼいさかえ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 140.106 Zeichen · 283 Bildschirme
忘れものなのよ。――きょうは公休日にしてあげたの。」
無事に浜子をおくり出してもどってくると、安江はきっとした声でいった。
「お前、浜ちゃんの召使いかね。」
「…………」
「じょうだんにしろ、ベルを押してあれとってくれ、これとってくれと、浜ちゃんも浜ちゃんなら、音枝はもっと音枝だよ。」
その日いち日音枝は気が晴れなかった。浜子がもどってきたら、はっきりというつもりで、手ぐすねひいて待っているのに、浜子はなかなかもどってこないのだ。それにしても安江にいわれたことが、ひりひりする思いで浮んでくる。
――お前は三十だよ。浜ちゃんはまだはたち前なんだよ。年が上だからいばれとはいわないけどさ、ただあつかましいというだけのはたち娘に押されて、へいへいしてる手はないじゃないか。お人よしにもほどがあるよ――
母の言葉はそっくりそのまま音枝の気持でもある。そのためによけいこたえて、音枝の気もちはひりひりする。しかし――と音枝はその母のいい分のもっとそと側で、もっとひりひりしているのだ。二三日前の夜だった。冬太郎や夏樹のくつしたつぎをしている音枝のそばで小説をよんでいた浜子が、急に本を伏せて、