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Japanische Klassiker mit Furigana

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ひだのかいだん

飛騨の怪談 新編 綺堂怪奇名作選

岡本 綺堂

Lesen Sie 飛騨の怪談 新編 綺堂怪奇名作選 (ひだのかいだん) von 岡本 綺堂 (おかもときどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 130.271 Zeichen · 263 Bildschirme

Aozora Bunko

」

「仇を討ちに行ったんだ。」

「何処へ……。」

「角川の家へ……。」

お葉は愈よ驚いて、縁から半身乗出した。

「それで何うしたの。仇を討ったの。」

重太郎は口惜そうに頭を掉った。

「角川の息子を殺して与ろうと思って行ったんだけれども、見付かったんで無効だった。それから大勢に追掛けられて、やッと此処まで逃げて来たんだ。」

「じゃア、今の騒はお前さんだね。だが、角川の若旦那を何故殺そうとしたの。」

「阿母さんの仇だ。」

「どうして……。」

「先刻、お前が然う云ったのを聞いていた。俺が表に立っていると、お前が人に話していたんだ。」

お葉は又驚いた。自分の口から斯んな騒ぎが出来したとは、今の今まで些とも知らなかったのである。

「そりゃア間違いだよ。お前さんの鑑違いだよ。成ほど、妾は然う云ったけれども、若旦那が手を下してお前の阿母さんを殺したんじゃアない。お前の阿母さんが背後から不意に突こうとするのを、若旦那が気が注いて急に避けたもんだから、阿母さんは自分で踉蹌けて墜落ちたんだよ。究竟、お前の阿母さんの方が悪いんだよ。ね、考えて御覧。」

考えて見ろと云われて、重太郎は素直に考えていた。