Japanische Klassiker mit Furigana
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まほうにんぎょう
魔法人形/サーカスの怪人
江戸川 乱歩
Lesen Sie 魔法人形/サーカスの怪人 (まほうにんぎょう) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 148.224 Zeichen · 297 Bildschirme
マユミさんは、あっけにとられてしまいました。そして、とりこになったこともわすれて、そのジャングルの中を、見てまわりたいような気持になりました。
そこで、しりもちをついたおしりをさすりながら、おずおずと、ジャングルの中へはいっていきました。
ヘビのようにもつれている、つるのような木の枝や、巨大な木の葉のあいだを、くぐって歩いていきますと、さっきの、まっかなもののそばにきました。
それは、びっくりするほど巨大な赤い花でした。ユリの花を千倍にしたような形です。それを見ると、マユミさんは、じぶんが十センチぐらいのこびとになったような気がしました。その巨大な花を、ふつうのユリの花とすれば、マユミさんは、チョウくらいの大きさなのです。
ふと気がつくと、背中のほうで、ごそごそ動いているものがありました。なんだか人間の手のようです。ギョッとしてふりむくと、ふとさ五センチもあるような長いつるが、ヘビのように、マユミさんに巻きつこうとしているのです。
びっくりして逃げようとしましたが、そのつるは、まるで生きもののように、とっさにパッとのびて、あっというまに、マユミさんのおなかを、ひと巻きしてしまいました。