Japanische Klassiker mit Furigana
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まほうにんぎょう
魔法人形/サーカスの怪人
江戸川 乱歩
Lesen Sie 魔法人形/サーカスの怪人 (まほうにんぎょう) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 148.224 Zeichen · 297 Bildschirme
恐ろしい力です。一度巻きつけば、もうはなすものではありません。つるは、ぜんまいのように、くるくると、木のみきのほうへちぢんでいって、あっというまに、マユミさんを、空中につりあげてしまいました。
マユミさんは、手足をばたばたやって、のがれようとしましたが、ぐんぐん、上につりあげられるばかりです。
マユミさんは、いつか本で読んだことがあります。南洋のジャングルの中には、恐ろしい木があって、つるで人間を巻きこんで、たべてしまうというのです。人をくう木です。
これはきっと、その、人をくう木にちがいないと思いました。
「助けてえ……。」
マユミさんは、空中でもがきながら、悲鳴をあげました。すると、
「えへへへへへ……。」
と、ジャングルにひびきわたる、恐ろしい笑い声がおこりました。おばけの木が笑ったのでしょうか。その木は、ふたかかえもあるふといみきで、その上のほうに、なんだか、人間の顔みたいなものがありました。木のみきのしわが、目や、鼻や、口に見えるのです。
あの口が、ガッとひらいて、いまにも、くわれてしまうのではないかと、生きたここちもありません。
「えへへへへ……。