Japanische Klassiker mit Furigana
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まほうにんぎょう
魔法人形/サーカスの怪人
江戸川 乱歩
Lesen Sie 魔法人形/サーカスの怪人 (まほうにんぎょう) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 148.224 Zeichen · 297 Bildschirme
バスの中の鏡の前で、じっと、じぶんの顔を見ていたのよ。それがあの骸骨だったのよ。」
ハルミさんは、いいはります。
すると、通路の横にある団長室の幕があいて、サーカス団長の笠原太郎が出てきました。
「なんだ。そうぞうしい。なにをさわいでいるんだ。」
笠原団長は四十歳ぐらいの、がっしりしたからだの男でした。むらさき色のビロードに、ピカピカ光る金のぬいとりをした、だぶだぶのガウンをきて、頭には、同じ色のビロードに赤いふさのついた、トルコ帽をかぶっています。
「アッ、団長さん、三号のバスに、さっきの骸骨がかくれているんです。それで、あたし、むちゅうで逃げてきたんです。」
「なにッ、骸骨が? よしッ、みんなを集めろッ。そして、三号バスをとりかこんで、あいつを、ひっとらえるんだッ!」
団長が大きな声で命令しました。すると、道具がかりが、かけ出していって、サーカス団員の男たちを呼び集めてきました。そして、十何人の男たちが、三号バスをとりかこみ、入口からのぞいてみますと、バスの中にはだれもおりません。逃げだしたのだろうと、そのあたりを、くまなく捜索しましたが、なにも発見することができませんでした。