Japanische Klassiker mit Furigana
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まほうにんぎょう
魔法人形/サーカスの怪人
江戸川 乱歩
Lesen Sie 魔法人形/サーカスの怪人 (まほうにんぎょう) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 148.224 Zeichen · 297 Bildschirme
みんなが上を見あげました。
骸骨の顔になった吉十郎は、どこへいったのか、もうすがたが見えません。ただ、ぶらんこだけが、はげしくゆれているばかりです。
「吉十郎さんの顔が、骸骨になったのよ。それで、あたし、びっくりして……。」
下からは、それがはっきり見えなかったので、みんなは、なぜ、ハルミさんが吉十郎の手につかまらなかったのかと、ふしぎに思っていたのです。
「おうい、吉十郎がテントの上へのぼったぞう……。」
サーカス団員のひとりが、そんなことを叫んで、かけよって来ました。
吉十郎は、ぶらんこの綱をつたって天井の丸太にのぼりつき、そこから、テントのあわせめをくぐって、テントの上へ出てしまったのです。
ほんとうの吉十郎なら、そんなへんなまねをするはずがありません。あれは、やっぱり、骸骨男だったのでしょうか。
それから大さわぎになり、空中曲芸のできる男たちが、天井にのぼりついて、テントの屋根をしらべましたが、もう吉十郎に化けた男のすがたは、どこにも見えないのでした。
「あれが骸骨男だったとすると、吉十郎は、いったい、どうしたんだろう?」
ひとりの団員が、そこに気づいて、吉十郎の部屋に使っている大型バスにかけつけて、しらべてみました。