Japanische Klassiker mit Furigana
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まほうにんぎょう
魔法人形/サーカスの怪人
江戸川 乱歩
Lesen Sie 魔法人形/サーカスの怪人 (まほうにんぎょう) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 148.224 Zeichen · 297 Bildschirme
このたたきかたが暗号になっているのかもしれません。すると中から、板戸がギーッとひらいて、もじゃもじゃ頭に、ぶしょうひげをまっ黒にはやし、カーキ色のしごと服をきた、四十あまりの炭やきみたいな男が、ヌッと顔を出し、恐ろしい目で、こちらを、じろじろと見るのでした。
「おれだよ。なかまだよ。ところで、やっこさんのようすはどうだね?」
腹話術師が、らんぼうな口をききました。
「ああ、おまえか。やっこさんは、あいかわらずよ。だまりこんで、考えごとをしている。もうひところのように、あれなくなったよ。」
「めしは食わしてるだろうな。」
「うん、そりゃあ、だいじょうぶだ。うえ死になんかさせやしないよ。」
「よし、それじゃあ、やっこさんに、おめにかかることにしよう。」
腹話術師は、そういって、また、大トランクをかついで、小屋の中にはいりました。
小屋の中は三坪ほどのせまい部屋で、いっぽうの土間には、まきやしばが、うずたかくつんであり、板の間には、うすべりをしいて、そのまんなかに、いろりがきってあります。そして、すすけた天井から、つりランプがさがっているのです。
「じゃあ、いつものように、案内したまえ。