Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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まほうにんぎょう

魔法人形/サーカスの怪人

江戸川 乱歩

Lesen Sie 魔法人形/サーカスの怪人 (まほうにんぎょう) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 148.224 Zeichen · 297 Bildschirme

Aozora Bunko

奥の手

「ワッ! いたい。ぼくだよ、ぼくだよ。」

「二十面相! どこにかくれている。出てこいッ!」

「アッ、そこにうずくまってるのはだれだッ?」

「ぼくだよ。まちがえるなッ。」

「いたいッ! こんちくしょう。」

「うぬッ! 二十面相だなッ。さあ、こい!」

闇の中の、そんなさわぎが、五分ほどもつづいたでしょうか。すると、やっと入口のほうから、怪物の目玉のような懐中電灯の光が二つ、こちらへ近づいてきました。

ひとりの警官が、両手で、二つの懐中電灯をふり照らしながら、かけてきたのです。

奥の手

中村警部は、懐中電灯の一つを受けとって、立ったり、しゃがんだりしている警官のすがたを、つぎつぎと照らしていきました。

ところが、光の中にあらわれたのは、明智探偵と警官ばかりで、二十面相のあのガウンすがたは、どこにもありません。

「諸君! みんなもとにもどって、両方の入口をかためてくれたまえ。ぼくと明智君だけで、もういちど、念いりに捜してみる。」

中村警部はそういって、警官たちを、両方の入口へたちさらせ、明智とふたりが、一つずつ懐中電灯を持って、トンネルの中を、ずっと歩いてみました。しかしどこにも、あやしいすがたはないのです。