Japanische Klassiker mit Furigana
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まほうにんぎょう
魔法人形/サーカスの怪人
江戸川 乱歩
Lesen Sie 魔法人形/サーカスの怪人 (まほうにんぎょう) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 148.224 Zeichen · 297 Bildschirme
「きみは、赤堀鉄州という人形師だね。」
部長刑事が、怪老人をにらみつけてたずねました。
「そうだよ。おれはおばけ人形をつくる名人だよ。」
「赤坂の甲野光雄という金持ちを、知っているだろう?」
「ふうん、聞いたような名だが、べつに知りあいではないね。」
「まだしらばっくれているな。きみは、その甲野さんのむすめの、ルミちゃんという、かわいい女の子を、さらっただろう。」
「さらった? おれがかね。」
「そうだよ。そして、ルミちゃんとそっくりの人形を木の箱に入れて、甲野さんの家へ、運送屋にとどけさせただろう。」
それを聞くと、赤堀老人は、びっくりしたように目をむきました。
「とんでもない、おれは、そんなこと、まるで知らないよ。」
「だが、こちらには、ちゃんと証人があるんだぜ。木の宮運送店の店員だ。その店員は、たしかに赤堀鉄州という人形師にたのまれて、木箱をはこんだといっている。」
「それじゃあ、その店員にあわせてもらいたいもんだね。顔を見れば、おれか、おれでないか、すぐにわかることだ。」
老人のびっくりしたようすが、真にせまっていて、どうも芝居らしくないので、中村警部と署長は、いぶかしげに顔を見あわせました。