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Japanische Klassiker mit Furigana

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なるとひちょう

鳴門秘帖(三)

吉川 英治

Lesen Sie 鳴門秘帖(三) (なるとひちょう) von 吉川 英治 (よしかわえいじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 261.216 Zeichen · 521 Bildschirme

Aozora Bunko

でも宅助は、すっかり仲間になった気で、

「――アア、無理だ無理だ、そのお嬢ッちゃん、遠眼鏡のほうが背丈が高いや。オイ、そこにいるお若いの、お前、抱ッこして見せてやんねえ、な、なによけいなお世話だって? その後におれが見る番だからよ――。ほーれ、嬢ッちゃん、見えただろう。一里が一丁に見えるおらんだ渡りの遠眼鏡というのは、これだ。何が見えた? ……千日前の原ッぱで、比丘尼が踊りを踊ってるだろう? 嘘だ。じゃ、道頓堀の川ッぷちで、蔭間が犬に食いつかれてるだろう。そんなものは見えねえッて。じゃおじさんが見てやろう、貸してごらんよ。ちょッとだ、ちょッと貸しねえ、オヤ、強情な子だなあ……貸せったら貸さねえか」

あたりの者は眼をしばたたいて、変な酔ッぱらいが舞い込んできたわいと眺めている。

で、だんだんと、眼鏡のそばを、人が離れてしまったのをよいことにして、宅助は及び腰で、

「さてな、どこを最初に、見物しようか」

と、小手をかざして、肉眼で見当をつける。

その形がふるッているので、女たちの笑い声がすると、ほろ酔い機嫌の宅助は、おのれのお茶羅化が喝采を得たものと合点して、もっといい気になりながら、