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Japanische Klassiker mit Furigana

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あさひのよろい

あさひの鎧

国枝 史郎

Lesen Sie あさひの鎧 (あさひのよろい) von 国枝 史郎 (くにえだしろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 239.520 Zeichen · 475 Bildschirme

Aozora Bunko

」

「小次郎!」

「という稽古もいたします」

「稽古稽古とそちは申すが……」

「この小次郎に至りますると、いかにして女をたらすべきか? ……」

「立ち去れ!」

「という稽古をいたしおりまして。――年増女に対しましては……」

「さてさて困った奴だのう」

「まずこのような色眼を使い……」

「薄気味の悪い男ではあるぞ」

「次にやんわりと手を握り……」

「よせ、馬鹿者、わしの手などを……」

「次には大胆に頬を寄せ……」

「ホホウ、そうか頬を寄せるのか」

「次にはひしと……」

「うむうむひしとな……」

「これで卒業にござります」

「面白いな、そうかそうか」

「初心娘に対しましては……」

「いずれたらし方違うであろうな」

「大違いにござりまして、まずしなやかに笑いかけ、次に鼻にかかる優しい声で……」

――しかしこの時後苑の奥から、人の話し声が聞こえて来たので、小次郎は云いやめて耳を澄ました。

一人がつつましく言上するのを、一人が黙って聞いていて、時々簡単に質問すると、そういったような話し声であった。

場所が場所であり時が時であった。ひどく頼春には気にかかった。

「小次郎、わしも直きに帰る。お庭などあまり歩き廻らず、供待ちに穏しく待っているがよいぞ」