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Japanische Klassiker mit Furigana

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あさひのよろい

あさひの鎧

国枝 史郎

Lesen Sie あさひの鎧 (あさひのよろい) von 国枝 史郎 (くにえだしろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 239.520 Zeichen · 475 Bildschirme

Aozora Bunko

「かしこまりましてござります」

三人はそう云って辞儀をした。

人足募集の立て札が、赤坂城から立てられた。

で、それに応募するように、桂子は三人へ命じたのであった。

「袈裟太郎は時々ここへ来て、城内の様子を話しておくれ」

「承知いたしましてござります」

「一芸一能ある人間と見ると、きっとお用いになる楠木様だよ。お前たちきっと重用されるよ」

「へい」

と三人は薄ら笑いをし、

「役づきますでござりまするかな」

「自信をお持ち、きっと役づくよ」

「へい」

と三人はまたうすら笑いをした。

その三人が出て行ってしまうと、背後につつましく控えていた侍女へ、桂子は愛想よく話しかけた。

「お前たちにもそのうち役づかせてあげるよ」

「どうぞ」

と幽霊女が首をのばして云った。

「どうぞ、お姫様、わたくしにも」

と、鶏娘も首をのばして云った。その様子がおかしかったので、庭の隅で昔ながら倦きもしないで、鉞を磨いでいた右衛門までが笑った。

渡り鳥が木々を渡って通った。

声が秋を感じさせた。

不意に桂子は寂しそうに、

「浮藻や小次郎はどうしたかねえ」

と云った。

誰もが何んとも云わなかった。

「その後消息を聞いたものはないかえ?」