Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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あさひのよろい

あさひの鎧

国枝 史郎

Lesen Sie あさひの鎧 (あさひのよろい) von 国枝 史郎 (くにえだしろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 239.520 Zeichen · 475 Bildschirme

Aozora Bunko

、飾りに植えた神木の藤じゃ! ……棚の大きさ二十間三十間! 館の結構はそっくりお城! ……ナニ贅沢じゃ慢心じゃと※(疑問符感嘆符、1-8-77) それで気違いになったというか※(疑問符感嘆符、1-8-77) アッハッハッ何が贅沢! アッハッハッ何が慢心! ……戸野兵衛ほどの大々名が、お城を築きお山の神木を移し植えたとて何が慢心! ……慢心とは汝らよ! ……気違いよ気違いよ!」

と、いよいよ狂いあばれるのであった。

「まあまあ何んで小父様が、気違いなどでありますものか、正気も正気ずっと正気。……さあさあお帰りなさりませ」

十八の呉服はなだめながら、兵衛の右の手に取り縋れば、

「あれほどのお館つくりましたとて、誰が贅沢じゃ慢心じゃなどと、蔭口きくものがありましょうや……お山の神木藤の大木を、移し植えたといいましても、お許しを受けお祓いをしてお所変えをしたばかり、誰が非難などいたしましょう。……さような事などお心にかけず、気をたしかにお持ちなさりませ。……今はともかく館へお帰り」

と、兵衛の子息大弥太の嫁は、左の腕を取って引くのであった。

そこへ下僕が二、三人、おくればせに走って来て、兵衛を介抱し歩ませた。