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Japanische Klassiker mit Furigana

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あさひのよろい

あさひの鎧

国枝 史郎

Lesen Sie あさひの鎧 (あさひのよろい) von 国枝 史郎 (くにえだしろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 239.520 Zeichen · 475 Bildschirme

Aozora Bunko

「そうなくてはなりませぬ。……北条家代々のご仁政によって、この日本の武士という武士は、安泰にくらすこと出来ました筈で。……ご恩は海山でござりまする」

「いざ事あらば鎌倉へとな、われら日頃から思っていたのじゃ。……範覚殿もそうであろうな」

「さようで」

と範覚は吃驚したように云った。

というのは別のことを考えていたからで。

(姥とのツキアイにも飽き飽きした。年寄りで醜婦で惨忍で、そうして綺麗な男さえ見れば、ベタベタして後ばかり追っかける、好色で度のない浮気者でもある。こんな婆さんと何んの因果で、ツキアッて行かなければならないのだろう?)

こんなことを考えていたところへ、突然荘司に話しかけられたのであった。

「さようで、私も、いざ鎌倉となれば、代々仏法にご帰依なされ、執権の身で入道となられた、北条殿のおために、二つない命を捧げまするつもりで」

(が、本当はそうでないて)

心では考えているのであった。

(飛天夜叉の妹の浮藻とかいった女! ああいう女のためにこそ、俺は命を捧げるんだがなア。……その証拠には一度気絶したっけ)

「それにいたしても宮家一行、そろそろ参ってもよい頃だが」