Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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あさひのよろい

あさひの鎧

国枝 史郎

Lesen Sie あさひの鎧 (あさひのよろい) von 国枝 史郎 (くにえだしろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 239.520 Zeichen · 475 Bildschirme

Aozora Bunko

「一人で防ぐ! 防いで死ぬ! ……事情宮家にお知らせせずば、みすみす宮家は、雑兵ばらに! ……行け遁がれてくれ、落ちてくれ! ……行かぬか、怨むぞ、汝、彦七イ――ッ」

「…………」

塊まって動かぬ二人を目がけ、束となった篠のように飛んで来る征矢!

切り払い切り払い悲痛の声で、

「矢田彦七、汝は汝は、八郎を犬死にさせる気な! ……二人もろともここで死なば、みすみす宮家は! ……この理わからぬか!」

「八郎オ――ッ」

と彦七は飛び上がった。

「おさらば! ……行くぞ! ……見すてて行くぞオ――ッ」

「それでこそ朋友! ……礼を云うぞ彦七イ――ッ」

彦七は一散に走り出した。

林の奥の丘の背後の窪地に、一団の男女がいた。

宮家ご一行をそれとなく、護衛して来た桂子たちであった。

と、丘を一散に、走り下りて来る人影があった。

それは風見の袈裟太郎であった。

「お姫様大変でござります」

と、桂子たちの前まで来ると、物見に行っていたその袈裟太郎は、大息つきながら忙がしく語った。

「大塔宮様二人のご家来、片岡八郎殿と矢田彦七殿とが、玉置の荘司の館へ参り、宮様ご通過を申し入れましたところ、荘司無礼にも返辞なく、不穏の挙動ありましたので、お二人のご家来には引き返されましたが、それを追いまして玉置の家来ども、五、六十人馳せ参り、むこうの野原