Japanische Klassiker mit Furigana
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あさひのよろい
あさひの鎧
国枝 史郎
Lesen Sie あさひの鎧 (あさひのよろい) von 国枝 史郎 (くにえだしろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 239.520 Zeichen · 475 Bildschirme
の高楼へ上ろうとした。と、
「父上!」
と背後から呼んで、無数に矢を立てた若武者が、あえぎあえぎ走って来た。
義光の一子義隆であった。
「おお父上、その姿は※(感嘆符疑問符、1-8-78)」
「よろこべ義隆、人臣の誉れ! 大塔宮様御身代わりとなって、本日只今討ち死にいたすわ!」
「御討ち死に※(感嘆符疑問符、1-8-78) 宮様に代わり※(感嘆符疑問符、1-8-78)」
と義隆はグタグタと膝をついたが、
「この義隆もしからば御供!」
「ならぬ!」
と義光は大音に叫んだ。
「宮様高野へお落ちあそばされたわ! ……遮る逆賊あろうもしれぬ! ……汝参って防ぎ矢仕れ! ……それこそ忠! ……それこそ孝! 今はこれまで! 今生の別れ!」
「父上!」
と縋る義隆の前には、閉ざされた櫓口の扉ばかりがあって、内側から義光のかけたらしい、閂の音が聞こえて来た。
櫓に上った村上義光は、はざまの板切って落とし、雲霞のごとく寄せて来ている、寄せ手の眼前へ全身をあらわし、大音声に呼ばわった。
「天照大神の御子孫、神武天皇より九十五代の帝、後醍醐天皇第一の皇子、一品兵部卿親王護良、逆臣のため亡ぼされ、怨みを泉下に報ぜんために、只今自害するありさま見置きて、汝らが武運忽ちに尽き、腹を切らんとする時の手本にせよ!」