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Japanische Klassiker mit Furigana

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あさひのよろい

あさひの鎧

国枝 史郎

Lesen Sie あさひの鎧 (あさひのよろい) von 国枝 史郎 (くにえだしろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 239.520 Zeichen · 475 Bildschirme

Aozora Bunko

「内通者あって分明というか? 内通者あって! 内通者あって?」

桂子の顔には不安と疑惑とが、この時にわかに現われた。

「で、まずこの旨何より先に、お知らせいたそうと存じまして……」

袈裟太郎の言葉の終わらぬうちに、またもや足音あわただしく響かせ、二人の男が駈け込んで来たが、

「姫君様一大事!」

「六波羅にては、兵どもを集め、到着づけはじめましてござります!」

一人は細作の石丸であり、もう一人も細作の椋右衛門であった。

「仔細をお云い! さあさあ早く!」

「は」

と云ったは石丸で、

「六波羅探題の大門ひらき、篝火さかんに燃えたたせ、軍奉行の斎藤太郎左衛門、同じく隅田弾正少弼、床几を立てての検分のありさま、あまりに由々しく存じましたれば、雑兵をとらえ訊しましたるところ、姫君様にも夙にご存知の、摂州葛葉の荘園において、地下侍ども代官に反き、合戦に及びおりまするが、その合戦に兵を送って、鎮定するまでの話よと、その雑兵めは申しましたが……」

「それは偽りでござりまして、そのように世間態をとりつくろい、その実は四十八箇所の警護の武士と、在京の武士とを召し集め、内裡攻めんとの謀りごとの趣き、探り知りましてござりまする」