Japanische Klassiker mit Furigana
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さぶ
さぶ
山本 周五郎
Lesen Sie さぶ von 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 210.521 Zeichen · 415 Bildschirme
、旗がしらとなって大阪陣でたたかい、そこはこちらが徳川軍であったがために討死はしたけれども、後世に名を残すほどの大人物になった」
「ここにいるみんなに、重成ほどの人物になれとは云わない」と伯翁は続けた、「――けれどもこの中に、ひとからちょっといたずらをされただけで、相手を半殺しのめにあわせた者がいるそうだ」
栄二はすばやく同心たちの席へ眼をやった。しかし誰もこっちを見ている者はなかったし、岡安喜兵衛は、顔を仰向けにし、眼をつむっていた。
「私はその男にききたい」と伯翁は左右をねめつけながら続けていた、「――もしひとがいたずらをしかけてきたときに、笑って済ませたらどうなったか、二度、三度としかけても、こっちが笑って受けながしていれば、相手も拍子ぬけがして、ついにはあやまってくるに相違ない、ところがその男は相手を半殺しにした、そうせずにはいられなかったのだろうが、さて、それであとはどうなるだろう、――又敵が天下の御法度になったのは、仇討であっても親を殺された子はまた相手を恨み、その子が相手を討てば討たれた子がまた相手を仇と狙う、これでははてしがないし世の中というものが成り立ってゆかないからだ」