Japanische Klassiker mit Furigana
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さぶ
さぶ
山本 周五郎
Lesen Sie さぶ von 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 210.521 Zeichen · 415 Bildschirme
「すみよしでね、親方が亡くなったの」
「――どうして」栄二はどきっとしたような眼でおのぶを見た。
「どうしてっていうことはないでしょ、なんとかっていう病気で、足から腰のほうまで骨も肉も腐っちまうのよ」と云っておのぶは顔をしかめた、「――早くわかれば療治のしかたもあったんだそうだけれど、町のへぼ医者にはちんぷんかんだったのね、塗り薬でごまかしてるうちに手おくれになっちゃって、外科のなんとかいうえらい先生に診てもらったときは、もうどうしようもないっていうの」
「そいつはまた、ひでえ医者もあったもんだな」
亡くなってから今日が十一日めだ、と云いながら、おのぶは手に持った茶碗を下に置いた。
「夫婦っきりで子供もなし、田舎は遠いところなんですって」とおのぶは続けた、「おかみさんはすっかり力をおとしちゃって、まるで病人みたいになっちゃってるの、仕込みから煮炊きからお店のことまで、全部あたしがやってるんだけれど」
栄二はちょっと待ってから問い返した、「けれど、――どうしたんだ」
「おかみさんがね、あたしに養女になってくれっていうの」
栄二がきいた、「のぶ公はいやなのか」