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Japanische Klassiker mit Furigana

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さぶ

さぶ

山本 周五郎

Lesen Sie さぶ von 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 210.521 Zeichen · 415 Bildschirme

Aozora Bunko

と云って儀兵衛はやかましい音をさせて歯をすすった、「おまえも長い出入りだったし、まだ先のある躯だから旦那も表沙汰にはなさらなかった、おまえも表具師ならおよその見当はつくだろうが、あれは百両という値のついた名物切だよ、もし旦那が内済にして下さらなかったらどうなったと思う」

「番頭さんまでがあっしのしたことだと思ってるんですか」

「現におまえの道具袋にはいっていたし、みつけたのは旦那だ、ほかにどう考えようがあるんだね」

「だから旦那に会いてえんです」栄二は辛抱づよく云った、「あの切があっしの道具袋になぜはいってたか、あっしにはまったく覚えのねえことなんだ、子供にだってわかるだろうが、もしあっしが本当にやったことなら、道具袋の中なんぞへ入れて、のうのうとしているわけがねえ、もっと人の眼につかねえところへ隠しとく筈です、そうじゃありませんか」

「私たちはあきんどで、吟味役人じゃあないがね、そういう場合にぬすんだ物をどう始末するかは、人によって違うんじゃないか、どっちにしろあの切がおまえの道具袋の中にあったのは間違いのないことなんだから」

「なにがどうあろうと、神かけてあっしのしたことじゃあねえんです、これにはなにかわけがあるに相違ねえんで、どうしても旦那に会ってうかがわなくっちゃあなりません、ぬすみをしたなんて云われちゃあ