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Japanische Klassiker mit Furigana

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みなかみきこう

みなかみ紀行

若山 牧水

Lesen Sie みなかみ紀行 (みなかみきこう) von 若山 牧水 (わかやまぼくすい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 102.087 Zeichen · 203 Bildschirme

Aozora Bunko

粗野ではあっても、卑しいいやらしい所は彼等には少なかった。これは信州の若者の一つの特色かも知れぬ。

湯は共同湯で、二個所に湧く。内湯のあるのは私のいた湯本館だけであったが、それは利目が薄いとか云って多く皆共同湯に行って浸っていた。多勢いないと騒ぐに張合が無いのであろうと私は割合にその内湯の空くのをいつも喜んでいた。サテ、湯の利目であるが、私はその湯に廿日あまりを浸って、其処から焼岳を越えて飛騨の高山に出、更らに徒歩して越中の富山に廻り、其処から汽車で沼津に帰って来たのであったが、初め稲※から白骨まで六里の道を危ぶんだ身にあとでは毎日十里十一二里の山道を続けて歩き得たのも、見様によっては湯の利目だと見られぬこともない。然し私は温泉の効能がそう眼のあたりに表わるるものとは思わぬ者である。胃腸の事はとにかく、風邪にも弱い私が昨年の冬を珍しく無事に過し得たのは(もっとも伝染性の流感には罹ったが)一に白骨のお蔭だと信じている。其処の湯に三日入れば三年風邪を引かぬとも称えられているのだそうだ。

山の上の癖に、渓間であるため眺望というものの利かぬのは意外であった。