Japanische Klassiker mit Furigana
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フレップ・トリップ
フレップ・トリップ
北原 白秋
Lesen Sie フレップ・トリップ von 北原 白秋 (きたはらはくしゅう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 145.698 Zeichen · 293 Bildschirme
それからずんずん一本道を河楊の並木に添って、この前見た燕麦の畑まで出て見たが、そこはもうおおかた刈られてしまって、例の長柄の草刈鎌も百姓の姿も見られなかった。亜麻畑にはまだちらほらと可憐な紫の花が残って見えたが、日は暑くて、耕作馬車の軋り一つきこえなかった。そこで私たちは燕麦の刈り跡に新聞紙を藉いて、寝ころんだが、雲は白いし、いい機嫌で気焔のあげっこだ。
と、庄亮が、「君。」とめくばせをした。
つい近くの道路を誰だか二人声高に話してゆくのだ。
「あれはアイヌでしょう、一人の方はよほど文化的教養を受けたアイヌらしいです。」
「あっはっはっ。こりゃ驚いた。」と庄亮が頭をかかえてしまった。
「おれはアイヌだとよウ。」
「ふふっ、おれは文化的教養を受けたハイカラアイヌかい。」
庄亮は例の鼠の縮の棒縞に、股引の、尻端折の腰手拭と来ているだろう。僕は黒のアルパカで、頭にはハンケチをかぶっていた。二人とも三円五十銭の蝙蝠傘だからな。それに庄亮の肩書附きの名刺だってまだ出来て来ないのだからな。
帰りはてくりてくり歩いた。途中で日の出温泉というのが目についたので、一汗流して行こうとなった。